「好き好き大好き超愛してる。」舞城王太郎

うわー相変わらず感想の書きにくい本だなー。起承転結がはっきりしてる本じゃないと読みたくないって人にはまずお勧めできない本だと思います。 他人の感想を聞いてちょっと期待しすぎた面もあると思いますが、自分の中だとちょっといまいちでした。短編をさ…

「4TEEN」石田衣良

池袋ウエストゲートパークでおなじみの石田衣良さんの直木賞受賞作です。読み始めてから気付いたんですが、これスピリッツで連載していたやつなんですね。 ストーリーは14歳の4人が織り成す青春ストーリーなんですが、これは素直によかったです。情景を楽…

「世界は密室でできている。」舞城王太郎

これはいいです。舞城の良さが十二分に堪能できる作品でした。阿修羅ガールの時のような軽快なテンポと、予想もしないジーンと来るようなラストで後味も悪くなかったです。阿修羅のそれとは比べものになりません。きっとこれはヤンキーが善い事をすると過大…

「オンリー・チャイルド」ジャック・ケッチャム

きっとこの作者は、誰よりも他人の気持ちが分かる人なんだと思う。これは別に思いやりとかそういう意味じゃなく。だから、こんなに胸糞の悪くなるような本を書けるんだろう。でも、ついつい読んでしまう。煙草の様なものかもしれない。 アーサーとリディア。…

「世界がはじまる朝」黒田晶

「メイドインジャパン」というラリッた猟奇作品でデビューした黒田晶27歳女の2作目は、その対極のメロウな恋愛小説でした。観想を一言で言うと、ミニシアターでした。「バッファロー’66」とか好きな人はきっと好きだと思います。 ストーリーは一日経つ…

「ホムンクルス」 山本英夫

今日暇だったのでブックオフに行ったらこれの1巻があったので買いました。ようやく買う踏ん切りがついてよかったです。近くの本屋で2巻も買っちゃいました。 で、やっぱり最高に面白いですよこれ。今やってる漫画の中で確実に一番面白いと自分では思います…

「殺人鬼」 綾辻行人

東京へ行く電車内で読んだんですが、楽しい旅行の前に読むものではなかったですね。気持ち悪いぃ。描写できるグロさの限界を表現してます。貴志祐介のグロさとタメはるぐらいです。 ただ、グロさは置いてミステリとして考えると…どうなのかなといった感じで…

「幻夜」 東野圭吾

うん。これは面白いです。読みごたえもありました。500ページ余りの長編ですが、一気に読んでしまいました。この作品は「白夜行」の続きとか言われていますが、続きにする必要性は特に感じませんでした。逆に、これを読む前に「白夜行」を読むとちょっと…

「重力ピエロ」伊坂幸太郎

はてなで評判がよかったのでとりあえず一作ぐらいは読んでみようと思って読みました。感想はというと普通に面白かったと思います。 この本は一貫して「重い話は軽いタッチで」というテーマで書かれています。ですから本来は重い内容なのに、それを気にせずす…

「UNKNOWN」古処誠二

今の風潮を考えさせられるタイムリーな本だと思いました。偶然手に取ったのだが、予想以上に心に残りました。 この先はちょっとネタバレを含むかもしれません ミステリ小説と銘打ってますが、ミステリとして読むならちょっと物足りないかもしれません。謎解…

「クビシメロマンチスト」西尾維新

ヤマグチくん(id:yamaguchi_nebo)のとこで名前はよく耳にしてたんですが一冊も読んだことがなかったので読んでみました。ちなみにバイトの休憩中とかに読んでたんですけど表紙が微妙にヲタっぽくて恥ずかしかったです。 で、感想なんですが全然面白くなかっ…

「山ん中の獅見朋成雄」舞城王太郎

最初の方で物語がどう転がっていくのか全く予想もつきませんでしたが、こうなりましたか。なんとなく小学校の頃読んだズッコケ山賊修業中を思い出しました。 感想ですが、どうもあんまりしっくり来なかったです。筆者が何をテーマに書きたかったのかというの…

「煙か土か食い物」 舞城王太郎

まるでZAZEN BOYSの歌を聴いている様な文章。第19回メフィスト賞受賞作だそうです。純文学に慣れ親しんだ人なら思わず破り捨てたくなるような作品かもしれません。しかし、それだけでなく内容も面白いです。奇抜な文章なら誰にでも書くことが出来ますが、そ…

「占星術殺人事件」 島田荘司

ミステリファンなら知らない人はいないのではないかと思われるほど有名な作品です。私は特にミステリファンではないので知りませんでしたが。 内容はというと、とても面白かったです。 そしてこの本を読んだ大多数の人が言っているのですが、「金田一少年の…

「阿修羅ガール」 舞城王太郎

はてなには舞城王太郎どころか阿修羅ガールのキーワードまであるんですね。で、レビュー書きました。 減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。返せ。わたしの自尊心。 出だしからいきなりやられました。文体云々と言う…