「阿修羅ガール」 舞城王太郎

はてなには舞城王太郎どころか阿修羅ガールのキーワードまであるんですね。で、レビュー書きました。
減るもんじゃねーだろとか言われたのでとりあえずやってみたらちゃんと減った。返せ。わたしの自尊心。
出だしからいきなりやられました。文体云々と言うより、とにかく読みやすい。友達としゃべってる感じで読めます。パソコン立ち上げて動くまでの間だけ読もうと思って読み始めたらいつの間にか第一部全部読んでました。第一部はとにかく面白いです。疾走感、躍動感、そして現代社会を反映した話といちいち読み手の心をくすぐります。
第二部になるとこれがわけ分からなくなります。ぶっ飛んでます。
そして第三部はもはや常人の理を越えており、投げ捨てたくなります。
別に謎解きやら何やらを期待していたわけではありませんが、これはちょっと期待を裏切りすぎです。悪い意味で。こんな終わり方なら事件が始まる必要もなかったんじゃないでしょうか。どうせなら第一部のノリのまま事件と無関係な方向へ突っ走って欲しかったです。返せ。私の時間。
でも小説読んだことないとか言う人は、この本の第一部だけでも読んでみてください。きっと楽しめると思います。これからこの本を読む人は、第一部をニヤつきながら読み、第二部をちょっと距離を置いて読み、第三部に入ったところで本を閉じましょう。ええ、それがこの本の正しい扱い方だと思いました。