突然文章が書きたくなった

台風2号がやってくる。僕の家に激しい雨粒を撃ち付け、窓を鳴らす。僕はお部屋で右手にクレヨンを持ちながら、らくがき帳と格闘中だ。その時、ピンポーンとインターホンの間抜けな音。
「どちらさまですか?」
「はい。台風です」
「わあ」
どうしよう。開けた方がいいのかな。でも本当に台風だったら家の中がめちゃくちゃになっちゃうよ。
「あ、あの、何の用ですか?」
「こちらに1号はお邪魔してませんか?」
え?1号?
「え。来てないですよ」
「そうですか。失礼しました」
しばらくたって、雨も上がり風も止んだ。雲間から指す光はだんだん大きくなって、さっきまでの荒れ模様が嘘のよう。空を見上げて思ったことは、2号さんが1号さんと早く会えるといいなってこと。でももうちょっといてくれたら、明日の学校が休みになったのになあ。あ、やっぱりだめだ。このゆうちゃんの似顔絵、早く見せてあげないとね。