女子高生コンクリート殺人事件題材の劇映画が公開中止

http://www.asahi.com/national/update/0429/004.html
各サイトで話題となっていた例の映画が公開中止になりました。今回のこの映画の問題点は何だったのでしょうか。ちょっと検証してみたいと思います。まず、公式サイトにあったこの言葉です。
※この映画は、原作「十七歳、悪の履歴書」をもとに、
フィクションとして創作したものであり、登場する人物、
団体の名称は、実在のものとなんら関係はありません。

これは逃げ道でしょうか。だったら最初から全部フィクションで作ればいいじゃないですか。それともただ話題作りのためですか?ちなみにこの作品は遺族に了承を取っていないようです。
http://www.geocities.jp/namen_nakonkurieiga/
↑こちらはこの映画のまとめサイトです。読んでみるとおかしな点ばかりです。ちょっとピックアップしてみます。

  • 謳い文句に女子高生コンクリート殺害事件と入れているにも関わらず、その内容は史実にあった事件とはまるで異なり、事件名を使った売名行為と考えられる。
  • 公式サイトの説明文において、犯人役が死体を処理している最中早くも自責の念に囚われている(後悔しているような)素振りがある。
  • 被害者が拉致されるシーンにおいて、被害者に落ち度があるように脚色されている。事実では被害者はバイクで襲われた。これを落ち度というには到底無理。

(すべて女子高生コンクリート殺害映画化まとめサイトより引用)
なんですかこれは。一体何を訴えたいのかさっぱり分かりません。逆にこの凄惨な事件を美化しているようにも取れます。
現時点では映画の公開中止だけで、ビデオやDVDでは発売されるようです。しかしTSUTAYA、ゲオ、BOXGROUPでは入荷されないようで、今後どんどん増えていくと思います。いっそのこと発売も禁止して欲しいと思います。「映画が公開中止になるほどの衝撃」なんていうキャッチコピーで店頭に並ぶのも見たくありません。
ただ一つ良かった点としては、この話題のおかげで新たにこの事件を知る人が増え、この凶悪犯罪を風化させなかった事でしょう。映像だけでは伝わらない凄惨な事件です。映像化しようとするならドキュメンタリー形式でやるのがいいと思います。なんにせよ再び起こしてはならない事件です。