「女帝」 倉科遼 (著), 和気一作 (イラスト)

夜の商売と聞くと、何かと色眼鏡で見がちです。確かに今の時代では自由になる金が欲しいと言う理由で女子大生でもバイトとして水商売をやる人もいます。
この主人公は母を捨てた父親に復讐するという理由で水商売に身を投じるわけですが、その後もいろいろなドラマがあります。一貫して思うことは、自分の仕事に誇りを持っているということです。水商売というと人様に顔向けできないと思う人がいるかもしれませんが、確固たる信念があればそんなことはないと思わせてくれます。
今の自分は本来の自分ではないと考えている人にぜひ読んでもらいたいです。自分の歩んできた人生を環境のせいにするのは簡単ですが、そこからはなんの感動も生まれません。天下を取るぐらいの気持ちで生きていきたいものです。